WORKS

福祉施設関係

ハートハウス小郡南(2018年6月竣工予定)

welfare facility for the disabled /Yamaguchi JP

セントラルキッチン/サテライトキッチン

Central Kitchen/Satelitte Kitchen/Yamaguchi JP

梅丘の事務所パーティション

Stamp Partition/Tokyo JP

山本真也

はあと農園カフェ

Farm Cafe / Yamaguchi JP

山本真也

成城の社会福祉法人事務所

Ofiice for social welfare corporation/ Tokyo JP

WORKS

​住宅関係

山本真也

バルコニーハウス

Balcony House / Gifu JP

山本真也

入れ子リノベーション

House/ Gifu JP

名古屋の住宅(2018年夏竣工予定)

House/ Nagoya JP

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入れ子リノベーション

 House / Gifu JP

既存建物に対してのアプローチはストック住宅にも見られるように現在進行形で我々が直面する問題の一つである。しかし既存建物には法規的な問題、構造的な問題、建築物の状態的な問題を抱えたものも多く存在する。地方都市部においては中心部での高齢化が加速し、高度経済成長期に建てられた鉄筋コンクリート住宅に高齢者が住まう状況が見られ、その多くは数年から数十年で耐用年数を越えると思われる。この建物もそのような渦中の建物の1つである。計画の当初は建替えや転売などの案もあったが、最終的に改修案に決まった。

洗い出された問題は【既存建物をどのように活用するか】と【コストをどこまで抑える事ができるか】であった。
築57年鉄筋コンクリート造3階建ての建築物の状態は決して良いものではなく、数箇所から水漏れ、断熱処理はされていない状況であった。ただ、悪い事ばかりではなく、躯体はその当時使われていた杉板型枠の木目が見事に残っており、手仕事の良さを垣間見ることが出来た。

すべての水漏れを直し、断熱を施すことは調査段階で多くの費用がかかることが分かった。後々でもこれらの行為が行える計画を幾つも考え、その中で諸問題をクリアし、コスト的にも実現可能な案とし「入れ子」という形式にたどり着いた。

入れ子により「リノベーションによる空間的な減築」という側面を持たせ、居住空間を160㎡から100㎡に減少し、総工費の減額に成功した。既存建物を外皮と考え、その中に薄い内膜で居住空間を内包。外皮と内膜とは適度な離隔距離を確保し、この離隔距離が中間領域を生み出す。外皮は手を加えず荒々しさを残し、内膜は対照的に白く無機質にする事で、中間領域では57年の年月の差がこの建物でしかできない建物の活用方法を生み出している。構造的な要因は外皮である既存建物に依存する。内膜は温熱環境と通風、光について考え、「入れ子」という強い形式が存在するため、その殆どを一般住宅内装用の既製品や流通品で構成し、バランスを保った。

所在地:岐阜県岐阜市
用途:住宅
構造:鉄筋コンクリート造
規模:地上3階建て
延べ床面積:(計画階2階部分:160㎡)(3階部分に親世帯が居住)
設計監理:山本真也+渡邊敏行
施工:株式会社ワタナベ
設計期間:2016.03〜2017.12
施工期間:2018.01〜2018.03
撮影:山本真也+渡邊敏行